M&A月報No.109 「国王在位60周年祝賀式典」

6月に入ると、9日よりの国王在位60周年を祝う祝賀機運が高まってきた。
/> タイの慶事の色は黄色。
町中に黄色があふれ出した。
黄色のTシャ ツも売りに出されたが、飛ぶ様な売れ行きとの事、
人々の心からの慶びが表われている。

チャオプラヤ川では、「ROYAL BARGE」なる、古式豊かな、船のパレードの
リハーサルも行われ、多くの観客を魅了し始めた。
4日のBANGKOK POST誌は日本王室との深い繋がりに付いての
特集号も発行した。タイに居るものにとっては有難い事である。
9日、愈々行事の始まりである。

100万人といわれる人々が黄色のシャツを着て王宮に集まった。
夜には盛大に花火も上がり、祝賀ムードは否応無く高まっていった。
25カ国からの王族も次々と到着。祝賀ムード一色となって来た。

元首が来られたのが日本、SPAIN、SWEDEN、UAE、QATAR、OMAN、KUWAIT、
SWAZILAND、MALAYSIA、CAMBODIA、JORDAN、BRUNEI、LESOTHOで、
その他英国、オランダ、モナコ、デンマーク、ノールウエイ、ベルギー、
ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン、モロッコ、ブータン、トンガは皇太子、皇女、
バーレンは首相が代理出席した。

古式豊かな20隻を越える船のパレードも無事執り行われた。
12日には、国王が力を入れられた、降雨促進、植樹、土質改良、治水プロジェクトに
付いての展示会場へ各皇族方をご案内した。
ホスト役はタクシン首相ご夫妻、大いに面貌を施した。
でもしゃしゃり出るポチャマン夫人が目ざわりと思ったのは筆者のみであろうか。
国王のこの成果をタクシン首相が説明したが、全て英語で行われた事には
驚かさせられた。

13日は、最大のイベントである、国王より御礼の晩餐会が執り行われた。
25カ国より皇族方が出席した。
日本からは天皇、皇后両陛下がご出席。
TVで観ていると国王、王妃のご対応が特にご丁重で、メディアの取り上げ方も 
大きく、一面を飾っていた。
これも現在の良好な日—タイ関係のお陰と思う。

ご祝辞はブルネイ国王が述べられ、国王よりは感謝のお言葉が述べられた。
賓客を約45分間立ったままでお迎えされたが、国王は、歩行が一時期に比べ
かなりお苦しそうなのが気になった。

この間、王妃が何度も国王の手を握られたのが印象に残った。
この晴れの晩餐会の接待役はタクシン首相では無く、当社会長の弟君で、
王様のPRIVATE SECRETARY、ARSA SARASIN氏であったことを嬉しく
感じると共に、国王が誰を一番頼りに、また信頼しているかが良く判った
事象であった。

各国の王族よりも、

”国民と政府の間に如何に自分達が関わりを持って、国民の幸せに尽力
出来るかとか、自分達でも各種のプロジェクトに取り組む事が出来る等に
付き大変参考になった”

とのコメントが出た。

天皇、皇后両陛下はチュラロンコン大学の訪問並びにアユタヤの遺跡
見物を楽しまれた。

何の問題も無く、この世紀のご慶事が終了した事は、関係者一同の
大変な努力の結晶であったと嬉しく感じる。
平素はちゃらんぽらんが多いタイ人も、いざとなれば結束してやるもので
あると感心した。

懸案となっている新空港の開港に付き、首相から9月末との強い指示が出た。
関係各社は鋭意詰めに入った様である。
あまり急いで開港しても、問題多発ではタイの面目を失うだけであり、
慎重を期して欲しいとの思いもある。

新空港は電車でバンコクに入れるのも売り物にしており、既に一部区間では
工事が進捗している事が確認出来る。
開通すればどの程度便利になるのか楽しみな気もする。

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