タイも日本同様、コロナの感染が収束せず、全国では3000人規模、バンコックでも1000人を超える規模で、諸規制が強化され、弊社も今月中は全面的に出勤停止と成りました。

県を跨ぐ移動の自粛や、マスクを付けないで居ると最大2万バーツの罰金を課せられる等の厳しさで、学校も休校、お蔭で有名な交通渋滞も全く影を潜め、PM2,5も無く、青空が広がって居ますが、行ける場所も限られ、自宅に籠りがちとなり、精神衛生上は余り良く無い状況です。

この状況を打破出来るのは、ワクチンの接種と思うのですが、不思議に感じることは、日本製のワクチンに付いての議論が国会で殆ど行われていない事です。野党は何故この点に付いて政府を追及しないのか疑問を感じます。

老人は昔の話をしたがります点お許しを頂きたいが、我々が現役の頃は、技術立国と唱え、家電、車等で外貨を稼ぎ、貿易黒字が大問題化する時代でした。

その技術立国で何故、自前のワクチンが全く出来ないのか、疑問に思い、知人の有識者に質問を投げかけて見ました。

曰く、そもそも欧米、中、露は細菌戦用にワクチン製造ラインを維持し、世界で新しいウイルス感染が発生すれば,すぐにウイルスを入手し、兵器用ウイルスとワクチンを同時に作る体制を敷いている。

有事用のワクチン製造ラインの無い日本は、製造ラインから作る必要があり、間に合わないとの事です。

また海外で開発された新薬にしても、日本で安全性は確認の為、国内での臨床試験が必要とされた上に、保険適用にする為の製薬会社と政府との価格交渉があるため、日本に導入するには、他国が使用してから暫く後に成るのです。

核保有国等は生物化学兵器も開発し、それ対応のワクチンも研究し製造ラインまで持っているとすると、日本は安全保障上更なる問題を抱えて居るのでは無いであろうか。

TVを付けるとお笑いタレントの爆笑番組、国会では接待問題等日本の能天気に老人は大変な危惧を覚えます。

ワクチンの購入価格も発表されませんが、EUから漏れた情報では一回200~2000円程度とメーカーによりばらついて居る様です。

自民党のある部会で、やっと1000億円程度の予算を組み、日本製のワクチンを開発、製造すべきとの議論が出てきた事は歓迎したいが、今回のこのコロナ問題は、国家の安全保障上の問題として多いに国会で議論が進むことを念じて止まない

この問題は、今回のみで終わる話では無いと感じて居る。

日本がワクチン立国と成り、有事には日本製ワクチンが接種出来る日が来ることを念じて居る。