タイにて会社経営をされている方、駐在中の方、そして移住や旅行を待ち遠しにされている方にとって、バーツの動向は、気になるところかと思います。

タイ株式市場に外国資本が流入しやすい構造になっていることや、輸出の増加が見込まれる等の理由から、今年もバーツ高基調が続くだろうと多くの専門家が年初に予想していました。

しかし、新型コロナの感染者再拡大タイ中央銀行による金融緩和の継続姿勢が起因し、3月以降バーツ安の傾向が続いています。

対ドルでみると、6月末には1ドル=32バーツ台に、8月には数年ぶりに1ドル=33バーツ台にまでバーツ安が進みました。

これは、年間で約10%も下落していることになります。日本円に対しても、米ドル程ではありませんが、下落をしている状況です。

今週(2021年9月13日の週)も、1ドル=32バーツ後半から33バーツ前半の間で推移をしています。

東南アジアで最強通貨と言われてるタイバーツですが、今年はパフォーマンスが良くないようです。

タイ国内のワクチン接種も進んできているものの、依然コロナ感染に起因する経済の見通しが不透明なため、今後もバーツ安が続くことが予想されています。

気がつけば、もう9月ですね。2021年の4分の3が終わろうとしています。年末に向けて、どのような値動きをするのか、引き続き注目したいところです。