これを書いている本日、同僚のお葬式に参列いたしました。
まだまだ働き盛り30代。残念でなりません。
さて、国が変われば様式も変わります。タイも日本も仏教が普及している国ですが、タイのそれと日本のそれは結構違っています。お葬式も結構違いがあります。参加された経験がある方はご存知かと思いますが、大きな相違点はこんな感じです
・参列者はスーツである必要はなく、黒(白も可)の襟付きで派手でない服装
・数日間にわたって行われることが多い(1日から7日程度)
・裕福な人ほど期間が長い(昔、タイの人間国宝の方がいる劇場で働いていたことがありますがその方の場合、確か2週間くらい+王室からの献花+シリントーン王女様参列でした)
・地方の一部以外は基本的にはお寺(火葬場併設)にて夕方から、日本のお通夜にあたるものが行われる(サーラーと呼ばれる場所があるので、大きなお寺では何番のサーラーなのか確認してから行きます)
・火葬は最終日に行われる
・通夜や火葬の日に、伝統舞踊を呼んで火葬の前に舞踊をささげたりすることもあります
・お墓はないので、お寺の壁や納骨堂の壁、仏塔の壁などをくり抜き安置します
人によっては散骨(川や海)を希望する人もいます
お葬式の流れは大体以下のような感じです
・亡くなった当日(または翌日)故人の手に水を注ぎます
・1日から7日間くらいに渡って行われる式は夜に行われます(お坊さんにお経をあげていただく)
・式場に到着したら、遺族にご挨拶をして香典を渡します
・祭壇に向かって3度合掌、線香を受け取り棺に合掌
・用意されている席に着席してお坊さんが来るのを待ちます
・お坊さんが3度読経する間、手を合わせます
・3度目終了後、軽食が配られます
・軽食後、4度目(最後)の読経が行われ、お坊さんが帰ります
・その後は参列者もそれぞれ解散します
・帰る前に棺に再度合掌したり、棺を叩いて語り掛けたりすることもあります
・火葬は最終日、お昼や夕方前に行われます(大体16時くらい)
・お坊さんの読経の後、火葬場へ移動します
・遺族や親しい友達などが棺を担いだり、荷車に乗せ火葬場の周りを3周回ります
・火葬場に安置された棺に献花(紙などで出来た華)します
※遺族から手渡されますが、それを他の人に渡さない事
・最後に親族がお別れをして、火葬が始まります
何度か参列しましたが、この最後の瞬間が一番心が痛むというか、遺族の悲しみを目の当たりにする瞬間です。
数時間で火葬が終わる場合もありますが、大体は次の日に骨を拾います。
昨日の葬儀は、コロナ禍ということもあり、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、献花の花も手渡されずに自分で手に取る方法だったり、少しいつもとは違う方法でしたが、それでも火葬で火を入れる際に鳴り響くブザーの音は悲しくなりますね。また、故人はお母様より先に旅立つことになったのですが、タイでも親より先に旅立つ場合、日本の「逆縁」にあたる考えがあるようで、お母様は火葬場に上がることは出来なくて、火葬場の横で献花が終わった参列者を迎えてくださっていました。
必ず全員に等しく、いつかは訪れる死。残される方は葬儀をすることに寄って、(日本だと四十九日や法事もありますね)故人を送り出す心の準備を徐々にして行くのだと思います。
これは余談の聞いた話
人は死ぬと全員行先はまず「地獄」w
大丈夫です、安心してください。なぜなら天国への扉は地獄にあるから、らしいです。
まず地獄に行って(多分地獄の一丁目な感じ)身体検査および素行調査、その後、行先が決まるようなので、天国へ行く人は扉を探して自分で開けて昇っていくそうですw
死んだあと( ゚Д゚)ってならないように心の片隅に覚えておいて損はないかもですw