タイ進出・投資するにあたり、一つの枠組み/制度であるBOI(Board of Investment タイ国投資委員会)

であるが、BOIとは投資奨励制度であり、タイの持続的な成長に寄与し、また競争力を高めるため外国投資を奨励する目的で作られた政府機関の一つである。

外資規制に該当する業種であっても、BOIの認可を受けることで外資/独資での進出、

事業遂行が可能となる。

BOIが促進している業種であるが、A1グループからA4グループ、B1B2グループ、

第8類のように分類されている。

A1は国の競争力を高める事業、

A2は国の発展に貢献する事業、

A3は国の発展にとって重要な事業、

A4はサプライチェーンを強化する事業

B1B2はバリューチェーンにとって重要な裾野事業

その他、技術、イノベーションの発展に関する事業の定義となっている。

BOIはこれらグループ/業種毎に様々な恩典を付与している。

グループ毎に条件や内容が異なるが、

法人税の免除の恩典や、BOI事業で使用する機械・設備の輸入関税の免除、輸出用原材料や部品の輸入関税の免除、その他、ビザや労働許可証の容易な取得、土地が所有できる などである。

次に業種の内容であるが、第1類から第8類まである。

これら業種に関して、税制面やその他の恩典を付与している。

現時点で、業種数は計125業種で、申請準備から申請~認可までの所要期間としては、
約5か月程度となっている。

BOIの制度であるが、従来は、製造業による申請が主流であったが、昨今は、

関連会社向けのサポート、トレーディング、エンジニアリングサービス等業種で

申請する企業も増えている。

 

2019.10.18.