任期直前の衆議院議員の選挙が行われた。

今回の特徴として、過去の経験より、特に立憲民主党と共産党の立候補者の調整が行われ、野党の統一候補者一人が自民に挑む選挙戦が行われた。

結果、その成果もあり、大接戦の選挙区も多数見られ、ある程度の成果は認められたが、一方、政策の違う両党の選挙協力に嫌気を示す有権者も多く、最終的には、自民が一党で過半数を獲得し、人数は減らしたものの、公明党とで安定した国会運営が行われる見通しと成った。

大躍進したのは維新で、3倍もの議席獲得と成った。

神戸に住み、大阪の維新の活躍を評価している筆者には、大変喜ばしい結果であった。

お金の問題で、十分な説明もせぬまま、自民の幹事長の重責に付いて居た甘利氏が落選した。

与党の幹事長が落選する様な異常事態は歴史上記憶しない。

神奈川の有権者に拍手を送りたい

選挙直前に、財務省の次官が雑誌に、バラマキ選挙を批判し、国の財政問題に警鐘を鳴らした。

この点が筆者が最も懸念する点であるが、今回の選挙では殆ど俎上には上がらなかった。

この結果、来年も各種のバラマキが行われ、財政は更に悪化するであろうと思われる。

10年前に、霞が関の友人に聞いた時は、この問題を解決する為には、人々の預金を召し上げるか、ハイパーインフレにするか、その両方をするかの選択しか無いと言って居たことが、愈々現実化しそうであり、大変憂慮している。

維新のみが、まず身を切る改革、既得権益の撤廃、思い切った規制改革を行った上で、歳出を減らし財政問題の正常化に努力を表明しており、この点よりも今後の維新の躍進に期待している。

財政問題は棚上げし、人気取りのバラマキに走る政治家の日本、我々庶民は如何なる対応をするべきであろうか、興味ある人々との議論を念じている。