2021年7月から、DBDにおける駐在員事務所関係の登記はすべてオンラインシステムを通じての申請に切り替わりました。
ここで言う駐在員事務所とは、2017年の法改正で外国人事業ライセンス(FBL)の取得が不要となって以降設立された新しいタイプの駐在員事務所のことで、法改正以前に設立された古いタイプの駐在員事務所(FBLを保有している)は対象外となります。
現時点では当該オンラインシステムへの移管に関するアナウンスはタイ語のみ(https://www.dbd.go.th/download/article/article_20210611115956.pdf)で発表されており、またシステム自体もすべてタイ語になっています。
システムを使用する為には、まずシステムに登録してユーザーネームとパスワードの発行を受ける必要があります。
種々の登記申請の際には全ての必要書類をスキャンして、そのデータをシステムを介して提出することになります。
もし追加の情報や書類が必要である場合には、DBDの職員からEメールで連絡が来ますが、そのメールもすべてタイ語で書かれています。
今後、システムその他に英語が追加されるかどうかといった点は現時点では不明です。
今のところ、オンラインでの申請手続きにかかる時間は直接DBDの窓口で申請をしていた時と同じぐらいであるという印象ですが、将来的には手続きにかかる時間もある程度短縮されることが見込まれます。
システムを使用した際にエラーが表示されるなど、まだまだ改善点はあるようですが、以前は窓口まで出向いての受け取りだった認証書類等が、システムを介して電子書類として受け取れるようになったことは利点と言えるかと思います。