既に資産と負債については説明したので今回は純資産について書きます。
純資産とは会社が保有する自己資本のことであり、会社がもつ返済不要の資金となります。
故に純資産の計算式は単純に「資産-負債」となります。なので純資産が多い会社は負債の割合が少ないということになります。
仮に会社が銀行からお金を借りた場合、資産と負債が同じ額増えることになり、純資産には影響がありません。
Dr | Cr | |
Cash | 100,000 | |
Loan | 100,000 |
上記の場合は資産が100,000、負債が100,000増えたことになるので
純資産の増減は100,000-100,000でゼロとなります。
純資産が増えたり減ったりするのは基本的には収入もしくは費用が発生した時となります。
例えば100バーツで買ったものを200バーツで売った場合、以下のような仕分けとなります。(シンプルにしたいのでTAXは無視&現金での売買であったとします)
Dr | Cr | |
Inventory | 100 | |
Cash | 100 | |
Cash | 200 | |
Sales | 200 | |
COGS | 100 | |
Inventory | 100 |
資産=青、収入=緑、費用=赤
結果として資産が100増えましたね。(100-100+200-100=100)
繰り返しになりますが、純資産は「資産-負債」なので資産のみが100増えた場合は純資産も100増えたことになります。
ちなみにこの100は収入が費用を上回った分とも一致します。(Sales200-COGS100)
また、会社が決算時に黒字をだした場合、利益分を翌年にretained earningsという純資産の勘定科目で繰り越すことができます。
しかし、利益が出た年は株主達に配当金をだすことがあり、その場合純資産は配当金分減ることになります。
さらっとした説明になりましたが以上が純資産の基礎知識となります。
少しでも会計に興味をもって頂けたら幸いです。