タイに在住して6年になる筆者ですが、通勤や移動に自家用車を運転する毎日で気づいた注意すべき事をご紹介させて頂きます。

タイに旅行で訪問されたことのある方や在住されている方であればご存じの通り首都圏の渋滞はかなりのものです。
時間帯にもよりますが、数キロ移動するのに30分から1時間ということもざらにあります。
私見ですが、交通インフラの整備が自家用車保有者の増加に追いついていないことに起因しているのでは無いかと思っております。

また、筆者のように郊外(首都圏周辺のベッドタウン)に在住しており公共交通を利用するのが難しく、自家用車に頼らざるを得ない層が増えてきていると感じます。

前置きはさておき、気づいた注意点を順に紹介させて頂きます。

1. 自動車燃料の種類が多いのでどれを選択したら良いか分からない
   タイには燃料の種類が10種類以上あります。運転する車両の燃料種である程度は絞られますがガソリンスタンドによっては呼び名が異なっていたりすることもあり混乱します。レンタカー等を利用される予定のある方は事前に燃料種を十分確認することをお勧めします。

2. 信号機・車線境界線が見えづらい
   信号機が路肩に垂直に設置されていたり、通行車線上に平行に設置されていたりいろいろなパターンがありますが、植物、建物、看板や電線等に遮られて視認性に問題のある箇所がよくあります。また走行車線の境界線が殆ど消えてしまていたり、突然ずれたり無くなったりするところが良く見受けられます。

3. バイクが車両と車両の間を通り過ぎる
   渋滞している所であればそれ程気になりませんが、スムーズに流れている場合でも方向指示器を使用せずに車両間を通り過ぎるバイクが非常に多いです。不要な車線変更は極力さけた運転が必要になります。

4. 方向指示器をつかわないケースが多い
   ちょっとした車線変更であれば方向指示器を使わない割合が高いので、十分に車間距離を確保していないと危険です。

5. 交通ルールが良くわからない
   海外で自動車を運転する場合、十分にその国のルールを学んでからが前提ですが、それでも不明確な事が結構あります。例えば、セブラゾーン(導流体)への進入ですがタイでは違法になるため注意が必要です。

6. 大通りの中央にあるUターンが怖い
   速度制限の緩い大通りの中央によくUターン車線がありますが、反対側車線は追い越し車線になるため合流時の速度差が怖いです。実際多くの深刻な事故はこのUターンで起きています。最近ではこのUターン車線を無くし、左側から安全にUターンできる橋が増えてきています。

7. 車間距離が狭い
   渋滞の多い首都圏では車間を詰める傾向になることは理解できますが、高速道路でも車間を詰めてしまう傾向がありますので注意が必要です。

8. ラウンドアバウト(信号機のない環状交差点)が無秩序
   タイでもラウンドアバウトが増えてきましたが、左側通行の国であれば時計回りに右側から交差点に進入した車両が優先になりますがこれが守られないため反って渋滞の原因になっているように思います。実際1年程前にできたラウンドアバウトが最近元の交差点に戻っている所がありました。

以上、注意点ばかりを沢山挙げさせていただきましたが、タイには自家用車でないと寄り付き辛い観光地や景勝地が沢山あります。
安全な速度、十分な車間距離を保ってご安全にタイでの運転を楽しんで下さい。