正月明けの新聞を見ると、「CES」なる見出しが飛び込んで来る。
これは「Consumer Electronics Show」 の略で、毎年ラスベガスで行われる世界規模の一大イベントである。
約45年前、筆者も現役の頃は毎年参加したもので、当時はSONY/PANASONIC等の日系家電メーカーが中央にブースを構え、TV/AUDIO/VTR等が華々しく展示され,日系メーカーがその躍進振りを誇っていた。
その後、韓国勢の台頭で主役の座を奪われたと感じていたら、数年前よりはトヨタ等自動車メーカーが中央に位置する様に成り、又GAFAと呼ばれる米国の巨大IT企業も参入、車の安全性/自動走行の分野に参入して来た。
最早、呼び名のElectronicsは変更すべきでは無いかと感じる時代に成って来たと思っていたら、今年のCESではトヨタの社長が「CITY of THE FUTURE」を富士山麓のトヨタの工場跡地に展開すると発表した。
先行きの景気後退不安より、各社、新事業/新分野等への舵きりを,経営者は鋭意模索しているが、PANASONICが藤沢市と組み展開し出した「SMART CITY」に続き、トヨタまでがその構想を「CES」で発表する時代の変化に驚きを禁じ得ない。
環境に良く、安全、便利、健康に良い分野への各種企業の新技術/新事業が展開されて行く夜明けを感じさせる「新CES」である。
タイでもその様な試験的「CITY」が近々実現する事を念じて居る