コロナ期間に落ち込んでいたタイへの観光客の数もすっかり戻り、空港の混雑ぶりについてもしばしば耳にします。

そんな背景もあってか、最近、空港での出入国時にある問題が起きています。

通常、入国審査場ではパスポートを渡すと係官の方がパラパラとページをめくって入国スタンプを押してくれるという流れになっていると思いますが、その際、ビザの保有者であれば入国スタンプには滞在期間として当該ビザの期限と同じ日付が書き込まれます。

また、もし在外タイ大使館でビザを取得して入国した場合には、そのビザにもUsed(使用済み)のスタンプが押され、こちらにも使用日として入国スタンプ上と同じ日付が記載されます。

しかし、パスポートを閉じた状態で渡した時に係官の方がビザの貼付されたページを見逃してしまい、結果としてビザ無し入国の扱いで入国スタンプが押され(=日本人は所定の期間の滞在であればビザ無しでタイに入国できるため)、滞在期間としてビザなしで滞在できる期間の日付が記載されてしまうというケースが発生しているのです。

もしそのことに気づかずに入国審査場を通過し、空港を出てしまったという場合、速やかに空港に戻り、事情を説明して入国情報を正しく修正してもらう必要があります。

その他にも、空港でリエントリーパーミット(再入国許可証)を取得した際、有効期限としてビザの期限と同じ日付が記載されなければならないのに誤ってそれよりも短い期限が記載されおり、タイに戻って来た時に入国スタンプにもその誤った日付が記載されてしまい、上記のケースと同様に後日空港に戻って情報の修正を依頼したというケースも起きています。

このような事態を防ぐ為、入国管理局でパスポートを提示する際にはビザが貼付されたページを開いて渡す、リエントリーパーミットを取得した際にはその場ですぐに日付を確認するなどの対策が考えられます。

入国情報の誤りはその後のビザ更新などの手続きに影響を及ぼします。

今後さらに空港の利用者が増え、混雑具合が増すと上記のようなケースも起こりやすくなると思われますので、タイ出入国時には注意が必要です。