私事で恐縮ですが、23歳~26歳の頃,社命により米国で勤務していた。
当時の円レートは360円の固定相場の時代であったが、その時の給与は300ドル/月で家賃に100ドル取られて居た。
妻と娘且つ長男も誕生する家族構成であったが、不自由を感じずに生活出来て居た事を今思うと不思議な気がしている。
確か5%、15ドルが社会保障費として徴収されて居たと記憶している。
三年居たとすると、540ドル払った計算と成る。
60歳を超えると、日本在であっても米国の年金が支給開始される。
本人が1600ドル/年、妻が半分の800ドル/年、二人で2400ドル/年を既に20年間貰って居る。
既に540ドルの納付で48000ドルが払われた事に成る。
これでも驚きの所、昨年末、コロナ禍の見舞金として、トランプ大統領の手紙付きで、各1200ドル、夫婦に2400ドルの小切手が送られて来た。
選挙権の無い我々に、何故、財政も厳しいのに送って来たのかと話して居た所、2月に更に各600ドルがトランプ氏サインの小切手で送られて来た。
手元不如意の折、有難く頂戴したが、米国の支給システム一体はどうなって居るのか、大変な不思議を感じる状況である。
この種の援助に付き、日本ではその支給に可成りの手続きに困難が生じたと報じられて居るが、米国は、国民でもなく、居住者でも無い、外人に、何も手続きをしなくても、大統領名のチェックを送付してくる、その判断、仕組みに驚く対応である。
愈々、日本でも医療従事者にワクチン接種が始まったが、海外で懸命に働いて居る日本人が、帰国し接種を受けたいと思った時の対応が全く議論の俎上に上がって来ないし、何の通達も来ない。
我々は一時金の折も蚊帳の外であったが、日本政府は我々には選挙権があるのに忘れて居るのであろうか?
米国との大きな差を感じている。