我が高校の運動部が100周年記念を迎え、そのお祝い会を開催する事となり、案内状には、“最後にお目に掛かれるチャンスに成るかも知れません。是非ご参加下さい”と記載されている事もあり参加した。

式典の前に、現役の高校生による親善試合が行われるとあり、またと無い機会と思い観戦に赴いた。

両校とも約30~40名の部員がおり、盛んに声援を送っていた。

その会場に入り、驚愕したのは、何と中年のおば様族が40~50人、声を張り上げ声援を送っている光景であった。

聞くと選手の母親さん達であるという。

我々が現役の頃は、父兄が試合の観戦に来るなどとは、全く想像出来ない事であった。

何時頃よりこんな事に変わったのかと聞くが、誰も明確な答えは持ち合わせていなかった。

且つ、この母親達には、コーチにお茶を用意するなどの役割も決まっているとの事で、驚きを禁じ得なかった。

昔話で恐縮ではあるが、我々の若い頃は、いかに多くの女子高校生が応援に来てくれるかが自慢であり、喜びであった。

目下の現役は母親監視の元試合をしているのだ。

これでは、当然恐れをなして、女子高校生の姿を見られない訳である。

何と不幸な事、聞けば、最近は就職試験も親が同伴、当落も親に連絡が入るとの事、これでは恋愛も結婚も子作りも親の監視の元なのか???

今の親子はこの様な状況に何の違和感を持っていないとの事、少子化が止まらぬのは、この辺りの文化を変更していく必要性を痛感に感じる一日であった。