昨今の日本のTVを見ていると、連日、連夜、パーティー券による裏金の問題が議論され、久々に自民党に大逆風が吹きまくっている。

派閥が悪いのでこれを解散しようという動きが活発化しているが、問題の本質が違うのではないかと感じている。

即ち、殆どの政治家は“政治には金が掛かる”んだと弁明している。

事務所開設/秘書集団の人件費等々に多額の資金が要るのだと言う。

しかし、明細は一切出て来ない。

これら議論を聞き、昔のタクシン政権発足時を思い出している。

彼は、政府機関等にパソコン他を一手に納入し、多額の利益を上げ、この資金で、地方、農村部の人々に、村の顔役に資金を渡し、それを配って貰い、選挙に勝利し、今度は首相の特権を生かし、その資金の回収を行ったと思われ、結果、国外に追放された。

日本の政治家が“政治には金が掛かる”というのは、同じ様に、顔役/団体/組織等にお金をばらまく必要があるからでは無いかと勘ぐっている。

貰えれば、票を確保出来る手合いが居り、これらに渡し、国会議員と成り、利権で回収、結局は手を出す人が居り、渡したくなる人が居る事が問題の本質ではないかと思っている。

要は、我々選挙民が“清き一票”にしていない所が問題と思う。

今回の、タイの総選挙、無名の42歳の若者がSNSを駆使して38%の票を得、第一党で当選した、この国の選挙の在り方を、もっと日本は勉強すべきと感じているが、マスコミが全くと言って良いほど、この件を報道しなかったのは、何故なのであろうか。

これら若者の党は、集金力も無く、お金を掛けたとも思われない。

典型的な現代の若者、デジタル技術を駆使し、スマートホンを使い、SNSのネットワークにより第一党と成ったのだ。

さほどお金は使っていない。

即ち、日本の政治にはデジタル技術が活用されず、アナログ故経費が掛かるのだ。

この点が、全くメディア等で論じられないのが、目下の日本なのだ。

次の日本の総選挙で問われるのは、我々選挙民の投票動向とも思う。