昨年はロシアのウクライナへの侵攻と言う、現代では考えられないと思われていた事態より幕が開け、世界中の景気に影響を及ぼし、混乱の幕開けとなった。

安倍前首相の狙撃による死亡で日本列島に衝撃が走ったが、その結果、統一教会の懸案問題が急浮上した。

右往左往する岸田政権に更に追い打ちを掛けたのが、4人もの大臣の更迭であったと思う。

一時、150円にまで円安と成った、為替であるが、日銀/政府の介入で功を奏したのか、年末には落ち着きを取り戻した事に安堵した。

さて、今年最大の問題と成るのが、この為替問題であると思っている。

即ち、年末に黒田総裁が利上げに言及する大きな方向転換があった。

同氏は4月には任期が切れ退任と思われているが、その直前に方針転換を仄めかし、世界にこれ以上は日銀は日本国債の購入は無理と考えている事を匂わせる様な発言を行った。

これを持って花道とし、後は宜しくとするのであろうか。ここで注目したいのが、後任人事であるが、今の所、有力候補は手を挙げていない。即ち、敢えて火中の栗を拾おうとする御仁が見えないのでなかろうかと思う。

岸田ノン天気政権は、過去最大の110兆円を超える予算を組みそうである。

財源はどうするのであろうか。たった1兆円の防衛費を増税で賄うと正論を言ったとたん、自民党内での袋叩き、今年も国債発行になるのであろう。

世界はその様な円をどう見るのであろうか。余程国内で有望産業が立ち上がり、外貨獲得、貿易黒字の様な事態にならねば、世界のハゲタカは円で一儲けしようと円売りに掛かってくるはずである。

円安、輸入品価格の高騰、インフレ、金利上昇、その先にはハイパーインフレが待っている。これが日本にとっては一番怖い2023年と思っている。

庶民はどうすれば良いのか。ドルを買うか、海外に逃げるか。