永年に亘り選挙があると、日本の籍は抜いて居たので、タイの領事館でお世話に成って居たが、コロナの影響で、日本でのワクチン接種等もあり、転入届を出して居た所、今般、日本滞在中に参議院議員選挙が行われる事と成った。

久々の事なので要領が良く判らなかったが、告示されると、ポストに封書が届けられた。

簡単な用紙一枚で期日前投票も多いに薦めると記載されていた。

但し、場所は地区の市役所に行かねば成らなかった。

当日は所用があるので、早速市役所に行ってみた。

多くのお世話をして呉れる人々も居られ、親切で、用紙を見せると、名前の確認のみで、投票用紙を手渡して呉れ、ものの数分で投票完了と成った。

しかし、各党の党首の意気込みとか、各候補者の主張等を聞いては居たが、タイが最も懸念したバラマキ合戦の感は拭い切れず、これでは如何なる形成に成っても、懸案の財政問題の改善は全く期待できないと感じ、どの党、誰に入れるかは躊躇せざるを得なかった。

世界は円の弱さを感じるであろうし、当分、円安は継続を覚悟せねばならぬ日本を感じた。

タイも必死に今後の発展に付き模索を重ねて居るが、日本の将来に光明が見えぬ点を最も憂慮する選挙戦である。