安部首相が誕生し、アベノミクスが話題と成り、異次元の金融緩和が提唱された時より、円安の懸念を絶えず述べて来たが、他国も同様な方策に出たり、日本固有の貯蓄率の高さ等より、寧ろ円高の方向に向かう程であった。
これだけ円札を印刷しているのにと、この現象を不思議な思いで眺めて来た。
所で、此処に来て、米国が政策金利を上げる事を遂に決め、併せロシアーウクライナの戦争が勃発、燃料/資源/食料等の価格高騰が始まり、遂に円安傾向に動き出した。
識者によると、120円を超えると急速な円安動向に成ると解説されて居たが、目下の情勢は一気に125円に進み、企業の業績に不当面感が増しだした。
昔の様に、日本が輸出大国であれば、円安の恩恵も得られると思うが、昨今は寧ろ、石油/食料等輸入に頼って居る部分が大きく、これ等の価格高騰が懸念される状況に成った。
円高の時に生産拠点を海外にシフトしたが、ここよりの日本への輸入もコスト高と成り、これの見直しも急務に成りそうな状況である。
この様な状況下で一番影響を受けるのは、年金生活者や低所得者層である。
年金生活者に一律5000円配る案も、参議院選のバラマキと非難され、実現が見送られたが、これからは食料の価格高騰を最も心配している。
空腹は我慢出来ない。これは治安悪化にも繋がる。日本政府の対応策に注目してみたい。