タイでは、毎日2万人程度のコロナ陽性者が出ているが、

だんだんとwith コロナの体制となってきた。

そういう意味でも、バンコクも落ち着きを取り戻しつつ

あると言えるのだろうか。

タイにも少しづつ微笑みが戻ってきたように思える。

昔、聞いたお話なのだが、あるお方が出席された
世界各国の人が参加するセミナーにおいて、あるタイの御仁が
「残念ながらタイには、トヨタやソニーのように世界で通用する
ブランドは何も無いが、タイで世界に通用するブランドは“タイ人”である」

と述べたそうである。

そのコメントに対し、世界各国の人が称賛と拍手を送ったことは
言うまでもない。

そういうことを自信をもって言える程の国民の確かな存在、
そして微笑みの国のタイ人は世界の人々より好かれている事実が
あるように思う。

確かに、目下、コロナ禍であり、デモの再発が懸念されているし、

治安を心配する声も止んではいない。

しかしながら、タイ人自身が”我々タイ人は世界に通用するブランドなんだ”
と意識し、自分達で考え、協力、一致団結していけば、この危機を乗り越え、

そしてより良い国家を自分達の手で築いていけないはずはない、
と思うのである。

”世界に通用するタイ人ブランド”

それは、濃密で人間味ある人的ネットワークや人を思いやる心、
おもてなしの心、そして微笑みの国と言われる所以である人々の

微笑みそのものではないかと思う。

日本人がよく形容する「タイにある3つの”あ”」

-あせらず、あわてず、あきらめず-

これら3つの“あ”というタイ流をもって、タイらしく時間はかかるけれども、
いずれこの危機を乗り越えていくことを期待したい。

上座仏教とプミポン前国王陛下が残された足るを知る経済の理念の実践。

自給自足ができる国。
タイ国民の心の拠りどころはタイという国家に深く根付いている。

そこから生まれる自然な余裕と自信、そして独特なバランス感覚が
タイ人ブランドの土壌になっていることは間違いない。

本来の微笑みの国に戻る最中の「少しだけ微笑みが・・・」のタイランド、

これから本格的に雨季がはじまる。