南国のタイは、一年中様々なフルーツが楽しめ、そのお値段も日本とは比べ物にならないくらい安く購入できます。その中でも私はドラゴンフルーツを積極的に食べるようにしています。ドラゴンフルーツはサボテン類の果実で、熱帯地域が主な生産地です。ドラゴンの鱗に覆われているような見た目からその名がつけられたようです。私は果肉が白い品種を好んで食べていますが、さっぱりとした甘みがあり種をかんだ時のプチプチとした食感が気に入っています。スーパーより市場や路上で買う方が当たりが多い気がします。そして何より積極的に食べるべき理由は、スーパーフードと呼ばれるほど、ビタミン・ミネラルが豊富なフルーツだからです。
ドラゴンフルーツ大半分(200g)の栄養素と、成人男性(20歳~39歳)の一日あたりの摂取基準を比べてみます。
食物繊維:不溶性食物繊維を多く含み食後の血糖値の上昇を抑え、また血中コレステロール値を低下させます。また、水分を吸収した食物繊維が排便をスムーズにしたり、腸内にいる善玉菌のエサとなって善玉菌を優位にして腸内環境を整える働きがあります。
ビタミンB群:糖質・脂質・タンパク質の代謝をアップさせ、摂取した余分なエネルギーを脂肪として蓄積するのを防ぎます。
ビタミンC:人の体の約30%を占めるコラーゲンを合成するために必須です。抗酸化作用や鉄の吸収を助ける働きもあります。
ビタミンE:抗酸化作用が非常に高く細胞の老化を防ぎます。
カリウム:体液の水分を一定に保つよう浸透圧を調整します。また、筋肉の収縮、神経伝達を助けたり、血圧を正常に保つ働きがあります。
マグネシウム:酵素の活性化や栄養素の合成・分解、神経伝達などにも関与しています。また、血圧を下げたり血栓を作りにくくする作用もあります。
葉酸:ビタミンB12とともに赤血球の細胞形成を助け、貧血予防に効果があります。その作用から、「造血のビタミン」とも呼ばれてます。
パントテン酸:ビタミンの一種で、代謝や免疫抗体のサポート、薬を解毒する作用、ストレスに対抗する作用があります。
これら豊富な栄養素は、疲労回復・美肌・便秘解消・夏バテ防止・抗酸化作用・老化防止、さらに糖尿病・脳卒中・がん・動脈硬化・高血圧などの生活習慣病の予防等が期待できます。また、体内でほとんど合成する事が出来ない栄養素なので、食べ物から直接摂取しないといけません。
ドラゴンフルーツ、食べたくなりますよね。